
人生を変える出会いは、いつも突然やってくる――これは、私の人生をつくった“家”と“人”の話。
今日は、
うちの会長の78歳の誕生日
78歳。
多くの人が第一線を退き、
ゆっくりと
余生を楽しむ年齢かもしれません
でも、うちの会長は違います
今も現役
頭のキレは誰よりも鋭く
数字の計算も私の何倍も早い(笑)
私と会長が出会ったのは2018年
よく、娘さんですか?と聞かれます
きっと、
私の態度が横柄なんでしょうね。
実は、血のつながりはなく
全くの他人です(笑)
自宅を建てる際にね、
無垢フローリングに合う塗料を
探していた私は、
会長の事務所を訪ねました
その場で提案されたのが、
塗り壁への変更
着工後の変更で
追加費用は150万円
普通なら迷う金額
私は、その場で
「やります」と即答しました
会長は驚いたそうです。
「こんなに即答する人、初めて見た」
と(笑)
私にとっては、理屈じゃなかった
話を聞いて、
「これは本当に素晴らしい」
と心が動いた
それだけでした。
そして家が完成した後、
思いがけず会長から
声をかけていただきました。
「うちで働いてみないか?」
自分の家に使って、
実際に体感して
「素晴らしい」と思ったもの
その良さを
もっと誰かに伝えたい
そう思い、
私は働かせていただくことに。
それからの日々、
会長はたくさんの場所へ
私を連れていってくれました
現場、打ち合わせ、イベント…
そして、
たくさんの人たちとの出会い
いろんな人の考え方、
価値観、仕事観、生き方
そのすべてが、
私の中の世界を広げてくれました。
毎日が新しい発見で、
ただただ楽しくて仕方がなかった。
そう、心から思えたんです。
何もかも、自由にやらせてもらい
でも失敗したことに対し
一度も叱られたことはない
馬のように前を向いて走る私をみて
暴走しそうなと言うときには
絶妙なタイミングで手綱をひく
だから私は
安心して走れているのかもしれない
私を知る方は口を揃えて
こう言うでしょう
「楽しそうだね」
「いつも明るいね」
「天真爛漫だよね」
基本的にはそうです、
一度切りの人生を楽しく過ごしたい。
でもね、
そんな私にも“裏側”があります。
私は、幼い頃から
共働きの家庭で育ちました。
家に帰っても
誰もいないのが当たり前…
両親は常に忙しく
ゆっくり会話した記憶は
ほとんどありません
兄と2人で過ごす時間が多く
寂しいという感情よりも
「頼る」という感覚
そのものを知らずに育ちました
進学も、就職も、結婚も
何でも自分で決めてきました。
相談することなく
自分で考えて
自分で選んで
自分で責任を取る。
でも、極端に言えば
「一人で生きていくこと」が
当たり前に
なっていたのかもしれません
不安もある
悩みもある
だけど、
本当に困ったときは
それを誰かに言うことができない。
自分の中で押しつぶして解決してきた
それが私の“癖”になっている。
もちろん、育ててくれた
両親には感謝していますよ。
そんな私に、
会長はずっと寄り添ってくれた
多くを語らなくても、
会長は見抜いてくれている。
そして、必要なときにだけ、
静かに、確かに言葉をくれる
「あなたは素晴らしい」
「あなたは有能だ」
「ありのままで十分だ」
人にどう思われるかなんてどうでもいい
自分が信じるものを貫けるか
それが強さだ。
この言葉たちは、
私の背中を押してくれました
表面の優しさでも、
空気を読んだ言葉でもない。
覚悟と経験からくる“本物の言葉”
会長が教えてくれたのは、
生き方そのものでもある
商売とは、
誰かの役に立ちたいという
“真心”を形にすること
ビジネスとは、
売上や数字の前に、
人間としての誠実さが問われるもの
そして、
人として本当に大切なのは、
自分自身に嘘をつかないこと
私は今、
アットパーシモンの社長として
日々走り続けています
周りからは、明るく頼もしく
見えるかもしれません。
でも、今もなお、
自信が揺らぐこともある。
怖くなる日もある。
そして、ときどき思うのです。
もし会長がいなくなってしまったら、
どうしよう、と。
でも会長は、
そんな私の未来さえ
見越しているのかもしれません。
いつか安心して託せるように
「自分で立つ強さ」を
毎日少しずつ
私に植え付けてくれている
仕事の価値、誠実の意味
人を信じること
自分を貫くこと
そして、強かででもあること。
私の最大の理解者であり、
人生の恩人です。
78歳のお誕生日、
本当におめでとうございます。
まだまだ見てほしい景色があります。
一緒に、
まだ歩いていたい道があります。
どうか、
これからもお元気でいてください。