柿渋について

母、三食から逃げる。娘、建築に目覚める。柿渋はオレンジの香り。




連休、いかがお過ごしですか?



「おやすみ〜!」と
朝寝坊してみたものの
すぐさま現実が追いかけてくる



朝・昼・晩……三食作るだけで
まるで一日が終わってしまうん
これ、主婦あるある

 

そんな我が家の連休
ご主人様が本日旅に出ていき
私と娘、
ふたりで映画を観に行ってきた



観たのは「TOKYO MER」

実は娘、
ドクターX、コードブルーとか
Amazonプライムで
全話制覇する
勢いの医療ドラママニア


医療機器とか
手術の器具とか暗記しちゃってる



一方の私はと言えば、MER派
火山が噴火してドカーン!
という、話なんだけどね。

映画見ながら
富士山噴火したらどうしよう
と心配になってしまいました💦



派手なアクションの裏にあるのは
“命の大切さ”だったり
“あきらめない強さ”だったり
“人と人との絆”だったり

映画が終わったあと
娘に「この映画で何を感じた?」
といつもの様に聞く


すると彼女、
少し考えてから言ったんです

命って、
毎日なんとなく使っちゃダメだよね。

もっと、大事にしなきゃって思った。

あぁ、こっちが泣きそう。







…ちなみに
その映画館からの帰り道

彼女が突然
「ゴシック建築について調べたい」
と言い出し





え、さっきまで火山見てたよね?
どこから来たのその興味!?


本屋に寄ってみたものの
残念ながら目当ての本は見つからず



気づいたら
「14歳からのケンチク学」

という本を手に取り
真剣な顔で読み始めていました…

 

 

この間は映画監督に
なりたいって言ってたのに


気づけば建築に夢中
子どもって、どんどん変わっていく。



あと10年もすれば、
彼女たちはこの社会で生きていく


そのとき、
この世界はどうなっているんだろう?
どんな仕事が
“当たり前”になってるんだろう?


そんなことを、ふと考えました。



でも、やっぱり大切なのは
“好きなこと”をやる事だと思う









そう思ったのは、先日
神奈川大学の建築学部の
鈴木教授とその学生さんたちが


我が社の自然塗料
「パーシモンカラーワークス」
を塗装頂きまして



「えっ、教授が塗るの!?」
なんて恐縮していたのも束の間


皆さんすごく真剣に塗装していて
本当よく働く生徒さんたちでね


学生さんたちと
一緒に作業しながら
「就職、どうするの?」とか話したり

良いなぁ、若いって
羨ましすぎる、、、と思ったり


恐らく就職して
最初の数年は大変なことばかり


でも、その大変さを
越えられるかどうかは
“好き”かどうかにかかってる


私もこの仕事を続けられているのは
ただ一つ「好き」だから







塗装中の学生さんから

「柿渋って臭いんですよね?」
という素朴な質問が



この塗料、ぜんぜん臭くない
むしろ、いい香りする!柑橘??


そう、それ、
オレンジの皮から取れる
“ピール油”が入っている



でもね、
「香りづけのため」じゃない


実は、オイルを柔らかくして
施工しやすくするため。


「洗剤とかにも入ってるオレンジの油
何のために入ってるか知ってる?」


なんて
クイズ形式で話してみたりして

柿渋が持つ歴史や性質など
を共有させて頂いた





作業が一段落したとき
鈴木教授がふとおっしゃったんです

「もっと早く出会いたかったなぁ」と

えっ……それって
ほろ苦い青春ドラマの
台詞みたいじゃないですか(笑)



でも、本当ありがたくて
じんわり胸にきました。



この塗料のことも、私たちの思いも、
伝わったのかなと感じた瞬間でした。







私たちの塗料は、

自然素材で、石油は一切使わず
空気をきれいにして
菌を抑え、消臭もする



でも、いちばん大事なのは
そこに“人の手”があること。



誰かの暮らしを思いながら、
誰かの健康を願いながら、
今日も私たちは、
“暮らしの中の安心”を届けている






映画と建築と柿渋がつながった、
そんな不思議なブログですが、、、

 

……でも、明日は違う



明日は一日、三食作らない
いや、
むしろ一食も作らない予定


明日は母、家出します。(笑)


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