
自然素材は薬みたいなもんです。効能あり、クセあり、でも心に効く。
先日のことです
普段はめったに
風邪をひかない私が
動けなかった、、、喉はイガイガ
体はゾクゾク、気分はズドーン
よりによって、
数日後には静岡で
とても大切な勉強会が控えていてね
社員さんが何十人も
集まってくださるという
貴重なご機会を頂いた
これは…這ってでも
行かなきゃいけないやつです。
ただ、
人がたくさん集まる場所に
体調不良のまま行くのは、
どうしても気が引ける!
なので、ちゃんと病院に行って
インフルやコロナ、溶連菌など
一通り検査してもらいました。
結果は、全部陰性。
ホッとはしたものの、
喉の痛みはまったくおさまらず
声を出すたび、
喉がキャンプファイヤー状態
なので先生にお願いしました。
とにかく、
今すぐ効く薬をください!
強いやつ!
すると先生は
少し困った顔をして言いました
林さん、
もうこれ上お出しする薬はありません
ってね…
あぁ、わかってる、私だって。
実際、私は普段
サプリメントも飲まないし
栄養ドリンクも飲まない
加工品には必ず不純物があるし
体にとっては異物。
リスクがあるものだと、理解している。
でも今回は、例外中の例外
どうしても外せない仕事のため
ドリンクタイプの栄養剤をガブ飲み
合法的ドーピングってやつです(笑)
その甲斐あってか、
勉強会当日は奇跡のV字回復!
この話、
自然素材の家づくりにも
通じるものがあると思うんです
たとえば、無垢材
反るし、膨らむし、
床鳴りするかもしれない
塗り壁も
割れたり、粉が落ちたり
汚れも染み込む
そう、
自然素材にも“リスク”はある
でも、
それでも選びたくなる“理由”がある
無垢のフローリングは
ビニールのようにベタベタしない
調湿性があって、夏はサラサラ、
冬はほんのりあたたかい。
自然素材の塗り壁の壁は、
湿気を吸って吐いてくれるから
空気が澄んで気持ちいい。
私たちの柿渋塗料には、
VOC除去や消臭、抗菌の力もあります
生活臭もスッと消してくれる。
そしてもう一つ、
その素材は最後には自然に還る
今、建築資材に使われる
プラスチックゴミが
産業廃棄物全体の3割を
占めていると言われている
ビニールクロスや
合成フローリングは、
永遠に地球に残る“ゴミ”になる
私たち住宅業界の人間が
それを見過ごしていいわけがない
ゼロにはできなくても
ゼロに近づける努力はできる
それが“理にかなった選択”だと
私は思うのです
薬も、自然素材も
完璧ではありません
でも、
リスクがあるからこそ
それ以上の
価値があるときに選ぶ意味がある
自然素材の家づくりは、
手間もかかるし、クセもある。
でもその分、
得られる快適さや安心感。
そして「選んでよかった」
と思える感覚は、
何ものにも代えがたい。
日々の暮らしをより良くするために
ちょっと手間のかかる
自然素材ある選択をすること
それは、
時に一番“自然”で“健やか”な
選択なのかもしれません。