
「厳しさの向こうに」〜今、工務店が選ぶべき未来〜
昨日娘の学校から一本の電話を受けた
学校からの電話…..
それは、親にとって
どこか嫌な予感を呼び起こす
案の定
内容は芳しいものではなかった
放課後、教室で友人と撮った写真を
LINEのアイコンにしていたことを
友達が先生に報告し発覚したようだ
校則では、スマホの持ち込みは可能だが
校内での使用は、完全に制限されている
またSNSに
制服と顔は出してはいけないルールだ
娘本人は、モザイクをかけたし
顔と制服の特定はできないようにしている
ということだが
ルールを破ったことは確かだ。
「お母さん、今すぐ学校に来てください。
SNSの件は、
NGだとお伝えしていたはずです」…..
母、返す言葉ありません。
「しばらくはお母さんがスマホ保管してください」
と事で、それはそうですよね、当然です。
[このペナルティーは、いつ頃までですか?」
「夏休みまでです」
………………[はい、わかりました」
初めての違反にしてペナルティは
「三か月先の夏休みまでのスマホ没収」
思ったより重い処分に、
私は正直、戸惑った。
けれど、同時にこうも思った。
「この厳しさがあるから、
あの進学成績があるのか」と。
これでしばらくは、
勉強に集中できそうだ(笑)
甘さを許さない環境の中でこそ、
人は本当の意味で成長する。
私たちが生きる今この時代
住宅業界にもまた、
似たような厳しさが訪れている
資材は高騰し、着工棟数は減り続ける
価格を下げても、勝てない
品質を上げても、伝わらない
工務店たちは今、
かつてない難局に立たされている。
「他と同じ」では、生き残れない
「無難」であることが、
かえって死を招く時代に、私たちはいる
生き残るためには、
覚悟を決めなければならない
ただ、
家を「建てる」のではない
自らの存在理由を、
問い直すタイミングなのだ。
そのために、
工務店がすべきことは、3つ。
➊自らのビジョンを、確固たる言葉にする
どんな家を作りたいのか。
どんな未来を作りたいのか。
誰のために建てるのか。
それを、曖昧な言葉でなく、
研ぎ澄まされたビジョンとして
打ち出さなければならない。
➋素材にこだわり、「物語」を紡ぐ
語れる物語を持たなければならない。
「なぜこの素材を使うのか」
「なぜこの工法を選ぶのか」
その答えに、
確かな哲学がなければ、顧客の心には届かない。
たとえば、
アットパーシモンの自然塗料。
柿渋と植物オイルという自然の恵みを
化学物質に頼らず、
ひとつに融合させた技術
それは、単なる機能の話ではない
空気を清らかにし、人の健康を守る。
木の命を長らえ、未来へつなぐ。
そんな物語を、
家づくりに重ねていける素材なのだ。
❸顧客と共に、「家族の未来」を描く
顧客は「家」を買うのではない。
その家で過ごす「未来」を買っている
工務店は、その未来を共に想像し、
語り、形にする伴走者でなければならない
素材一つひとつの意味を伝え
家づくりの工程を共に楽しみ
完成後も
「ここにして良かった」と思ってもらう
そんなストーリーを、一組一組の家族と
一緒に紡いでいくことが
これからの工務店に求められているのだ
また、私たちアットパーシモンも
ただ塗料を作っているわけではない
自然と共に生きるための知恵を
人と人をつなぐ物語を
この小さな缶の中に詰め込んでいる
VOCを除去し、空気を美しく保つ力。
抗菌・消臭で、家族の健康を守る力。
色褪せない、無機顔料による美しさ。
石油を一滴も使わない、誠実なものづくり。
これらはすべて、
「安心して未来へ住み継がれる家」
を作るための力だ
娘が味わった厳しさも、
工務店が直面している厳しさも、
本当は、未来への扉なのだ
扉を叩き開く覚悟を持つ者だけが、
次の時代を生き抜くことができる
そして、新しい物語を、
共に紡いでいこうではないか。