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柿はただの果物じゃない! ~渋柿の知恵と柿渋の無限の可能性~
こんばんわ!
昨日は
「渋柿がなぜ青いうちは渋くて
熟すと甘くなるのか?」
という謎を残して終わりました
気になって
夜も眠れなかった方…
いないですよね?(笑)
答えは
「鳥に食べてもらうため」 です
が
この話、まだ終わりません
柿はただ甘くなるだけではなく
種の周りにゼリー状を作ることで
さらに巧妙な作戦を仕掛けている
今日はその驚くべき戦略を
さらに深掘りしてみましょう
柿が熟して甘くなる理由は
「鳥に食べてもらうため」ですが
それだけではまだ不十分
なぜなら、
柿が本当に求めているのは
種を遠くまで
運んでもらうことだから
ここで登場するのが
種の周りの
トロトロしたゼリー状の部分
このゼリー、
単に「美味しいから」だけではない
実は、
鳥が種を飲み込みやすくする
ための工夫なんですね
鳥は柿をついばむと
果肉と一緒に種も
飲み込んでしまうことがあります
でも、種って硬いですよね?
普通に食べると、
口の中でゴリッとなりそう…
そこで柿は、
種の周りにぬるぬるの
ゼリー状の膜を作ることで
「種がスムーズに
鳥の喉を通りやすくなる」
ようにしたのです
しかも、鳥の体内では
種は消化されずに
そのままフンとして排出されるため
遠くの土地に落ちた種が
そこで新しい
柿の木へと成長するんですね
つまり、柿の作戦はこうです
未熟なうちは渋くして
誰にも食べられないようにする
熟したら
鮮やかなオレンジ色になって
鳥を引き寄せる
種の周りをゼリーで包んで、
鳥が飲み込みやすくする
鳥に遠くまで飛んでもらい
そこで種を落としてもらう
渋柿の知恵
すごくないですか!?
さて、
そんな知恵の詰まった柿ですが、
人間もまた
柿の力を最大限に活用してきました
それが 柿渋です。
柿渋は、
まだ青い柿を絞って
発酵させることで作られる
独特の茶色い液体
これがまたとんでもない
パワーを持っている
なんと、
その歴史は 1400年以上!
『日本書紀』にも
登場するほどの超・伝統素材なんです
柿渋は木を腐りにくくする力
を持っていたため
昔の人々は
これを建築や日用品に使った
例えば、味噌や醤油の樽に塗れば
抗菌作用で中身が
傷みにくくなります
和傘に塗れば防水効果で
雨に強くなるというわけです
さらに、
柿渋には 防虫効果もあり
昔の漁師は漁網に
柿渋を塗って
海水で腐るのを防いでいた
そして
極めつけは薬としての効果
柿渋にはタンニンという渋み成分が
たっぷり含まれており
昔は
霜焼けの薬や二日酔いの解毒剤
としても使われていました
つまり、柿渋は
「塗る・守る・癒す」の
三拍子が揃った
万能液体だったんですね
そして、時代が進み
柿渋はさらなる進化を遂げ
今や柿渋は木部塗料として、
建築や家具の世界で注目されている
「ただの果物」
と思われがちな柿ですが
実は鳥たちを巧みに
誘導する戦略家であり
さらに人間社会を1400年以上
支えてきた
知恵の結晶でもあるんです
柿の話、
まだまだ語り足りないですが…
また次の機会に!
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株式会社アットパーシモン
代表 林青美
日本伝統の“柿渋”を使った自然塗料で
健康と環境を守るのが私たちの使命。
当社の柿渋塗料は
石油ゼロ、VOCの除去、
さらに抗菌消臭効果を
兼ね備えた世界唯一の自然塗料
シックハウス症候群の原因物質を除去、
住む人の健康や地球環境を守る
価値ある家づくりのパートナーとして
工務店さんや設計士さんから
高い評価を得ています。
一般住宅だけでなく
マンション、病院、複合施設、学校など
数多くの現場で使用され
風合い豊かな上に
臭いや有害物質を除去できる機能性で
大人気となっています。
この柿渋を誰よりも愛しているのが
社長である私
このブログで日々商品の魅力を発信中
“あおちゃん”と気軽に呼んでくださいね!
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