黄金の並木道と、秋の実りのふしぎ
先週末
明治神宮外苑の
イチョウ並木を歩いてきた
都内の紅葉はもう少しなので
あの黄金色のトンネルをくぐって来た
そういえば
紅葉狩りっていうけれど
赤い葉だけのことじゃないよね?
銀杏だって立派な黄葉だしな~
だから銀杏並木も
ちゃんと「紅葉狩り」に入るのかな
なんて考えながら歩いていた~


並木の手前に差しかかると、
ぷわんと漂ってくるあの独特の香り
好きか嫌いかでいえば
まあ…たぶん「うーん」って
なる人も多い香りなんだけど、、、
銀杏食べるのは好きだからなぁ~
なんだか憎めないあの香り

でも考えてみると、
銀杏って本当に変な実だよね
外側にはゼリー状のプニプニがあって
触ると大変なことになるし
その中の殻を割るとやっと
おなじみの緑の “ぎんなん” が出てくる
あんなに臭いのに
植物としての生き残り戦略は
どうなっているのかな
花はいい香りで
虫を呼ぶのに銀杏は真逆、、、
たぶん昔は、
あの匂いに惹かれる
動物がいたんじゃないかな
物好きな動物がいるもんだなぁ~

そう、柿もね
種の旅に生き物を巻き込む
仕組みをちゃんと持っている
あれは銀杏とは違って
匂いで勝負しない
姿かたちと甘さで勝負するタイプ
熟した柿の
あのつやんとした橙色
まるで
「ここだよ、ここを食べてね」
ってランプみたいに輝いている
食べたらおいしいし
種はそっと運ばれていく
なんて健気で
なんて平和的な仕組みなんだろう

銀杏の“くささ”も
柿の“あまさ”も
どちらも植物が未来へつなぐために
選んだ方法なんだと思うと
植物の知恵ってすごいな~
生きるって
匂いが良くても悪くても
とにかく工夫して
小さなパワーを
集めて進んでいくことなのかな
銀杏並木の名所だしお天気もよく
やっぱり沢山の方が押し寄せていてね
喧騒の中にいたはずなのに
秋の香りが感じる事できて
ふんわりと
温かくなるひと時を過ごしました
秋って、豊かな季節だなぁ
と改めて感じる。






