渋皮の誘惑に負けかけて、甘い現実に救われる秋
なんてキレイなんだ、一年で秋が一番好き
仕事帰り、東京・青山通りの近くを通ったので
「もしかしてまだ銀杏が見頃かも」
と期待しつつ、ふと立ち寄ってみました
青山の銀杏並木といえば、東京でも屈指の名所
今年はなかなか足を運べなかったので
久しぶりにその黄金の風景を期待しての寄り道
なんてすばらしい銀杏並木。
↓12月17日の今日は、こんな感じ
何てことだ、一枚も葉がついてない…
ショック……
銀杏の葉はもうすっかり落ちて
地面の枯葉がかつての輝きを物語っていました
日当たりの悪い一角には
ほんの少しだけ葉が残っていて
それがなんとも名残惜しい風情
季節はすでに冬の入り口
黄金に輝く並木道はもう遠い過去のようだ
まぁ、「せっかく来たし」と
近くのレストランへ足を運びました
銀杏並木の下に佇むその店には
何とも美味しそうな「マロンパイ」の看板が目に入った
「秋といえば栗、栗といえばモンブラン!」
と心の中でひとり興奮
値段を見た瞬間、目が釘付けに
—— 1カット「1650円」——
という一切の妥協を許さぬ価格。
さすがKIHACHIだよね
「栗は健康にもいいし」と、
栗の渋みについて考えながら、
どうしようかと葛藤
栗の渋皮にはタンニンが
豊富に含まれているんです
タンニンはポリフェノールの一種で
抗酸化作用を持つ健康成分
血圧や血糖値の上昇を抑える働き
動脈硬化を防ぐ効果も期待できるとか。
渋みのある栗の皮に
実はこんな素敵な力が
秘められているなんて驚きですよね。
「渋み」といえば、
私たちアットパーシモンが扱う
柿渋を語らずにはいられません!
渋柿から作られる柿渋のタンニンもポリフェノールが豊富で
強力な抗菌・消臭効果を持っています
古くから日本では、建築資材や樽の防腐に使われてきた
柿渋は天然素材の抗酸化パワーの代表格
当社では柿渋を自然塗料の原料として
環境や人にやさしい製品づくりに活用している
柿渋のタンニンと
モンブランの渋皮に含まれるタンニン
どちらも渋みですが、
柿タンニンの方が圧倒的にパワーが強い
柿渋の渋みは
口に入れるのは恐怖なぐらい渋いのだ(笑)
異なる素材ながら
どちらも自然界がもたらす「渋み」の恩恵なんです。
そんな「渋皮の力ってすごいな……」なんて感心しつつ、
目の前のマロンパイを再び見つめる私
その輝く「1650円!」の値段
財布が「ちょっと待った!」と叫んでいます(笑)
栗の栄養や渋皮の素晴らしさは分かりましたが
結局、
私が選んだのは、チーズケーキ(750円)
チーズケーキを一口頬張りながら、
「渋皮の力は体に良いけど、チーズケーキの甘みは心に良いな……」と
妙な言い訳をしてしまいました(笑)
アットパーシモンが大切にする柿渋塗料と
栗の渋皮には、共通する真理があります。
アットパーシモンの塗料作りは、
ただ油を混ぜるだけではありません。
私たちの塗料は、
何時間も窯の中で丁寧に撹拌されます。
自然素材同士が馴染むまで、
職人の目と技で見守り続けるのです。
手間も時間も惜しみません。
だからこそ、
本物の品質が生まれるのです。
「手間を惜しまず、自然の力を信じること。」
これは、マロンパイを作る職人も、
私たちが塗料を作る時も同じなのです。
銀杏並木は終わり、
マロンパイには手が届かなかった私ですが
心には秋を刻み「次回こそはマロンパイを!」と
チーズケーキで満たされた
お腹をさすりながら帰路につきました。
自然の渋みも甘みも、
どちらも人生には欠かせない
そんなことを考えた
ちょっぴり“渋い”秋の一日でした。
ちなみに、
チーズケーキも最高に美味しかったです
1650円分のマロンパイは、来年の私に託します(笑)
** ┈┈┈┈┈┈┈**┈┈┈┈┈┈**
株式会社アットパーシモン
代表 林青美
日本伝統の“柿渋”を使った自然塗料で
健康と環境を守るのが私たちの使命。
当社の柿渋塗料は
石油ゼロ、VOCの除去、
さらに抗菌消臭効果を
兼ね備えた世界唯一の自然塗料
シックハウス症候群の原因物質を除去、
住む人の健康や地球環境を守る
価値ある家づくりのパートナーとして
工務店さんや設計士さんから
高い評価を得ています。
一般住宅だけでなく
マンション、病院、複合施設、学校など
数多くの現場で使用され
風合い豊かな上に
臭いや有害物質を除去できる機能性で
大人気となっています。
この柿渋を誰よりも愛しているのが
社長である私
このブログで日々商品の魅力を発信中
“あおちゃん”と気軽に呼んでくださいね!
** ┈┈┈┈┈┈┈**┈┈┈┈┈┈**